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パリから帰ってきました♪


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先輩カメラマンのアシスタント兼通訳を兼ねてパリへ。旅行目的はパリ郊外ティエという小さい街で毎年開催されている新体操国際大会の撮影。ここは練習会場が自然光で、光り回りが素晴らしいんです!競技会場も競技フロアのみにスポットライトで客席が暗く落ち込んでいてカメラマンにとってはまたとない絶景ビュウーの機会。スポーツシーンがコンサートホールと化します。

ジムナストもまるでバレエダンサーのよう。美しさが際立ち、写欲をかき立てられます。

私は気持ち的にですが…、このスポーツを通して画家とモデルの関係性を強く感じています。ひと昔もふた昔も前であれば、ドガやロートレックのように絵筆を持っていたかも知れません。今はカメラというツールに助けられて、表現できているといったところです。

描く才能は…脇に置き、自分の切り取る感覚が頼り。新体操の選手は妖精とも称されます。しかしながら今日日はレオタードの華麗さに拍車がかかり、派手なスパンコール装飾が目立つようになりました。
ひと昔前は白いレオタードに赤いボールという…舞う、演技すること自体が表現の主体。衣服はいたってシンプル…それでも彼女たちは美しかった…いえ、かえって華美じゃないだけに誤摩化しのない輝きがあったように思います。

それも時代の流れでしょう。

私はですが、時代に逆行するように彼女たちの中に素顔の美しさや自然な表情を模索するようになりました。
実際、彼女たちの素顔は美しい。
彼女たちに私は二度とは戻らない時間を感じます。

若さ…!

ひたむきさ…!

記憶を脳裏に留め、心に刻もうと、私は大会取材を続けていたのだと思います。そして、自身に画家が絵筆を持つが如くの感性を磨く…課題を課していたのだと思います。
今は…そういう肩の力も抜け、ハッと感じる瞬間を切り取るだけという…そこに行き着いています。写真技量を押し出そうとも、実際のところ被写体の魅力に勝るものはない…そこに至る気がするのです。まあそれも人それぞれではあります。



そうそう♪ パリ市内の写真も嬉々として撮ってきました!市内写真は限りなくフィルムで…!こっちの方が気合い入っていたような(笑)
by maria-letter | 2010-03-31 16:15 | beautiful people
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