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銀世界望

前日午後から降り出した雪。夜通し降り止まず・・・目覚めれば、辺り一面の銀世界が広がっていた。
12月15日早朝インストラクター鈴木さんの案内で棚田撮影に出発。ホテルの送迎バスを貸し切って真っ暗な中を進む。
途中棚田ではなかったが、撮影ポイントということで・・・立ち寄った場所がある。辺りは暗闇のみ。そこから見下ろす・・・実際は暗くて何が何だか解らなかったが、山里の風景が眼下にあるらしい・・・夜が明けるまでの時間が要という。三脚を立てシャッタースピード15秒セット、懐中電灯の灯りを当ててカメラの取扱説明書を解しつつの撮影となった。露出も色々教わりながら試した。

真っ暗闇の撮影は生まれて初めて。

鈴木さんはリバーサルフィルムを使用している。だが、デジタルのお客さんも多いのだろう。デジタルのことも頭に入れてアドバイスしてくれる。それがとても有り難かった。

デジタルは撮って即!見られるのが利点。少しづつ少しづつ目で捉えられるまでに僅かではあるが、明るくなり始めた。

一面の銀世界がうすぼんやりと浮かび上がり始めた。そして、徐々にブルーグレイがかってきた。現実とも非現実ともつかない世界が眼下で目を覚まし始めた。

なるほど・・・!鈴木さんがそこに立ち寄った理由はすぐに解った(その写真は改めて紹介予定)。露出を+ー微妙に調整しながら、その変化も楽しんだ。シンとしばれる空気の中、私は何とも言えない気持ちが高まっていくのを感じた。
暫くするとマイクロバスが止まり俄然積雪のガードレール沿いは賑やかになった。そこは知る人は知っているという撮影スポットに違いないのだった。皆が時間との闘いとばかり焦っている様子。彼らを後に私らは道を下り、蒲生の棚田へ。

私の記念すべき『棚田』の1枚。

これほどまでの銀世界も・・・私にとっては「初めまして」。蒲生の棚田に到着する頃には既に明るくなっており、既に撮っている人がいた。中にカラフルなパラソルを雪よけに使っている人もいた。しんしんと雪は降り続いていた。静寂の中、露出がどうのシャッタースピードがどうのという会話が飛び交う。

そこはまさに棚田に魅せられた者たちが集う絶景ポイントだった。




銀世界望_f0139890_0233458.jpg

                                  2009.12.15 蒲生の棚田にて
by maria-letter | 2009-12-17 00:24 | 棚田 新潟松代
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