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シャルルドゴール空港には
アイスランド火山噴火で欧州便が混乱しているとニュースが先週から流れています。どうにか回復の見込みが立ったようですが、今後も予断を許さないようです。

ところで…3月アシアナ航空を使ってパリに行った際にちょい知恵をつけてきたので、ご紹介したいと思います。大したことではないんですけど、私は多いに助かったのでした。

それはシャルルドゴール空港には荷物一時預かりシステムがあるということ。

え?そんなの当たり前だろ、ですか? ところが…!テロ対策の一環で以前にはそういうサービスはあったのだけど、今はなくなったという指摘があったんです。その情報を頭に私は動いた訳ですが、一時預かりの必要がそれまでなかったため「さて…どうしたものか」と思案。

と言うのは、アシアナ航空仁川空港行きの便が夜9時10分発。ホテルのチェックアウトは午前。それまでパリ市内で時間をつぶそうと思う訳です。もったいないですからね、せっかくのパリ旅行。私が撮影の必要に迫られて宿泊していたのがオルリー空港エリア。そこからエールフランスバスでパリ市内に繰り出すにもスーツケースがある…ホテルに預かってもらうことはできたのですが、わざわざ引き返す時間を計算に入れねばなりません。フットワーク良く動こうと画策して、シャルルドゴール空港エリアのホテルに一泊することにしました。

えぇ…そこまでは賢かったんです。要はシャルルドゴール空港エリアのホテルであれば、スーツケーズを預けてパリに繰り出し受け取りに戻っても空港圏内であれば時間のロスが省けます。

ところが…!
オルリー空港エリアの定宿がIBISなのでシャルルドゴール空港でもIBISを利用したものの、チェックアウトの際「飛行機が夜便なので荷物を預かってもらえますか?」とお願いしたところ「そういうサービスはやっていません」と断られてしまいました! 私は我が耳を疑いましたねぇ。オルリー空港のIBISは何の問題もなく預かってくれましたし、パリ市内のホテルでも断られた経験一度もありません。
理由はセキュリティの問題とのこと。テロやら盗難やら…妙に「流石!パリの表玄関」と納得してしまいました。要するに自己責任ってことですよね。深追いは禁物です。

レセプションのおにいさんの説明では「空港内に一時預かりシステムがあるはずです。そちらで聞いてみてはいかがですか?」とのこと。

え?確かテロ対策のためそういうサービスは廃止されたんじゃなかったの?

半信半疑で空港の「i」インフォメーションデスクに。その時の会話:
 私:飛行機が夜便なのでスーツケースをそれまで「キープ」してもらいたんですけど
  i :あなたの言っている意味がわかりません。ゆっくりもう一度言ってもらえますか?
 私:飛行機が夜便なのでスーツケースをそれまで「キープ」してもらいたんですけど
   ゆっくり慎重に発音
  i :あぁ!飛行機が夜便なのでスーツケースをそれまで「リーブ(leave)」したいんですね
   それなら14番カウンターに「Bagages du Monde」という表示があります
   そこで荷物を預かってくれますよ
 私:ありがとうございます!助かります!

つまり…一時預かりシステムは廃止になっていなかったんです。ネット情報はどの時点でのものかは分かりませんが、情報を参考にしつつも鵜呑みにせず現地で!ということなんですね…勉強になりました。

きっと何かの役に立つと思うので、14番カウンター「Bagages du Monde」での手続きを記しておきます。

 ・荷物1個につき:15ユーロ/荷物3〜4個:40ユーロ
 ・時間の長さで預かり料金は違ってくる(表を見せてくれます)
 ・受け取り時間は厳守!

この「受け取り時間は厳守!」は常にそのカウンターに係員がいる訳ではなく、約束の時間に荷物を倉庫から出して14番カウンターに来てくれるということなんですね。約束の時間に遅れたら、そこには誰もいないという事態は多いにあり得ます。相手は合理的で割り切りの良いフランス人ですからね。文句を言っても「あなたは時間を守らなかった」ということで処理されてしまうでしょう。

日本人は甘えの傾向が確かに強いと私は思います。日本人旅行者は特にその辺の認識の甘〜い人を多く見受けます。加えて時間にルーズという自覚症状のある人にはお勧め出来ません。
ましてや空港スタッフは日本のファーストフード店員のようには低姿勢ではありません。自分のことは棚に上げて文句を言っても相手にはしてくれません。要注意です。
フランス人もとぼける人はいます。なので、しっかり自己主張できる材料を持つことが必要と思います。いい加減なことして相手を責めても、相手は二枚も三枚も上ということです。

すべては自己責任。




今回、私は約束の時間…守って無事荷物を受け取りました。どちらかというとシャルルドゴール空港を利用している方だと思いますが、その度に色々経験します。青くなったり赤くなったりして、ひとつひとつが経験値になるんだなぁとシミジミ思う今日この頃。




そして、老婆心ながらひとつ忠告を。
人任せにする傾向のある人は個人旅行は辞めた方が良いです。国内旅行なら問題はないと思います。言葉が通じますからね。でも、海外となるとそうはいきません。うっかり傾向のある人・英語苦手な人も辞めた方が無難です。
もしそれでも個人旅行するぅ!と言い張るなら(笑)、ワガママが言える家族・英語問題ない家族をきっちりチャーターするか…、旅費滞在費すべて引き受け、+ギャラを支払う覚悟で人に依頼するか…、どちらかをお勧めします。
でなきゃ団体旅行を!旅慣れた添乗員さんがあなたを必ずや導いてくれるでしょう。それでも約束の時間は厳守でしょうし、無防備な行動はご法度でしょう。



シャルルドゴール空港を利用 夜便利用 チェックアウト後のスーツケース預かり 情報でした。
ちなみに空港からパリ市内へはRER電車を使って、後はメトロ乗り換え便利な駅で如何ようにも♪ 見納めのパリを満喫して下さい…ふぅ、ご静聴ありがとうございました。




シャルルドゴール空港には_f0139890_1235978.jpg

by maria-letter | 2010-04-22 12:10 | Paris
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